【JR九州】株主優待券 お詫びの一日乗車券届く 使い方は? 保有し続けて大丈夫?

2月中旬に九州旅客鉄道株式会社より「鉄道株主優待券」が届きました。
優待券の届く時期が変わったのかな? と思いましたが.. 違いました。

JR九州の株主優待券 が届いた理由


JR九州高速船株式会社の船舶事業撤退に伴う株主優待制度の一部廃止に関するお知らせ』と言う紙が同封されており。
日韓を結ぶ高速船クイーンビートルの運航再開を断念して、船舶事業から撤退するとのお知らせでした。

コロナ禍で運航再開ができず、再開後は「浸水隠し問題」が発覚して運行が停止されていました。
撤退は残念ですが、これだけ大きな問題が発生していては仕方がありません。

JR九州への今後の影響は以下のような記述がありました。

連結業績に与える大きな影響はありません。今後、開示すべき事項が生じた場合には、速やかにお知らせします。

公式のお知らせを参照

【JR九州】株主優待券はお得か?

今回は、お詫びというかたちで臨時的に2月に一日乗車券が届きました。
普段は、毎年6月下旬頃に届きます。

【JR九州】九州旅客鉄道株式会社の株を100株以上保有することで、次の2つの株主優待を受け取ることができます。

・鉄道株主優待券(1枚~、保有株式数に応じて増加)
・JR九州グループ株主優待券(500円券×5枚)
 ※長期保有株主優待制度あり(継続して2年以上保有で追加の優待)

詳細はJR九州のホームページ 株主優待制度 を見てください。

鉄道株主優待券

1日乗車券(お一人様1日限り、JR九州管内の快速・普通列車に乗り放題)
※別途特急券等を購入いただければ、JR九州管内の新幹線、特急列車もご乗車いただけます。
※旅行商品として発売している「ななつ星in九州」や「或る列車」、「かんぱち・いちろく」には鉄道株主優待券はご利用いただけません。

1日中、乗り降りが自由です。
JR九州環内の電車旅を満喫したい人にはお得な乗車券です。

九州新幹線でも利用できます。(別途特急券は必要)

利用区間通常料金(乗車券+特急券)株主優待券利用時
博多鹿児島中央10,640円(5,610円 + 5,030円)5,030円

JR九州グループ株主優待券

JR九州グループの各利用対象施設でご利用いただける割引券(共通券タイプ)

利用対象施設を確認 → 利用対象施設を見る
※利用対象施設は変更する場合があるようなので確認してください。

2025年からJR九州グループ株主優待券が電子化(鉄道株主優待券は紙のまま)

「JR 九州グループ株主優待券」を電子化。1 円単位のお買い物が可能に
長期保有株主優待制度の要件を緩和。継続保有期間を3年から 2 年に短縮

株主優待の廃止や改悪が広まる中、JR九州では「もっと使いやすく! 株主優待制度を拡充」を進めています。

「鉄道株主優待券」は従来通り紙で発行です。
詳しくは→JR九州 New Release

鉄道株主優待券の使い方

JR九州の有人改札、車内にて鉄道株主優待券を提示する。優待券に利用日付の記入して頂く。


無人駅から利用を開始する場合は、JR九州環内の車内または着駅にてその旨を申告する。


JR西日本の区間からJR九州環内の路線を利用する場合は、JR九州環内の車内または着駅にてその旨を申告する。

詳しく説明されています。→JR九州株主優待のご案内

9142 JR九州 保有し続けて大丈夫か?

2021年コロナ時の営業赤字から順調に回復しています。
もうすぐ2019年の最高益に近づいています。

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日経平均とJR各社の比較チャート

JR4社は全体的に日経平均株価を下回るパフォーマンスを示しています。

その中でもJR九州は最も回復が早いですが、直近は下落基調です。
コロナ前の利益水準に近づき、今後の成長に対する不透明感によるものと推測します。

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JR東海、JR東日本、JR西日本、JR九州の4社について、比較と株価推移、今後の予想をAIに聞いてみました。

JR4社の比較

事業構造

  • JR東海: 東海道新幹線が主力で、営業利益率が約36.3%と最も高い
  • JR東日本: 運輸事業が収入の約7割、生活サービス事業やIT・Suicaサービスに注力
  • JR西日本: 新幹線投資負担が少なく、財務的に安定しているが、営業利益率は約7.3%と最も低い
  • JR九州: 鉄道事業は約3~4割で、不動産・ホテル事業にも注力

株価推移

2020年のコロナショック以降、4社とも大幅な株価下落を経験しました。

その後、徐々に回復傾向にありますが、コロナ前の水準には戻っていません。

今後の株価予想

  1. JR東日本:
    • 首都圏の高収益路線と不動産事業の強みがあり、最も成長性が期待できる
    • 長期的な配当増加の可能性も高い
  2. JR東海:
    • リニア中央新幹線事業が鍵となるが、開業遅延リスクや巨額投資の負担が懸念材料
    • ビジネス需要の不透明さも株価に影響する可能性がある
  3. JR西日本:
    • 人口動態の厳しさから、成長性に課題
    • 駅ナカ開発などで収益多角化を図るが、東日本ほどの成長は期待しづらい
  4. JR九州:
    • インバウンド需要の回復が株価を押し上げる可能性がある
    • 不動産・ホテル事業の成長も期待できるが、人口減少による鉄道事業への影響は懸念材料

全体として、新型コロナウイルスの影響や人口動態の変化、設備の老朽化など、JR各社は厳しい経営環境に直面しています。短期的には株価の大幅な上昇は期待しづらく、慎重な投資判断が必要です。

長期的には、事業の多角化や効率化を進める企業、特にJR東日本のような都市圏の強みを持つ企業が相対的に有利となる可能性が高いでしょう。ただし、各社の具体的な戦略や外部環境の変化によって、この見通しは変わる可能性があります。

9142 JR九州 セグメント構成比

JR九州グループは、鉄道事業をコアとしながらも、事業の多角化が進んでおり、鉄道以外の事業による売上が約7割を占めています。

特に不動産・ホテルセグメントは、利益率も高く運輸サービスの2倍の利益を上げており、グループの重要な収益源となっています。

各セグメントの特徴:

  1. 運輸サービス:九州全域の鉄道網を中心とした事業
  2. 不動産・ホテル:駅ビル、ホテル、マンション開発など
  3. 建設:鉄道関連工事や一般建設事業
  4. ビジネスサービス:駅務機器保守、広告、シニア事業など
  5. 流通・外食:駅構内や周辺での小売・飲食事業

この事業構造により、JR九州グループは鉄道事業との相乗効果を高めながら、安定的な収益基盤を構築しています。

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JR九州はコロナ禍からの回復が順調に進んでおり、特にインバウンド需要の回復と不動産事業の好調が業績改善に寄与していることがわかります。

9142 JR九州は、人口減少、鉄道設備維持など今後の懸念材料があります。

経営の多角化が進み、コロナ渦から順調に回復が進んでいる為、株主優待を楽しみに長期保有しようと思います。

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